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md401armChair

豊かに繁る日本の森。その樹々に育てられた日本の文化。私たちが作る椅子は、古来から受け継がれる木を愛する気持ちと、木と生きるために研ぎ澄まされた技によって作られています。

素材の魅力を丁寧な手仕事が引き出すことで実現する滑らかな触り心地と、時を経て増す味わい。座り心地を追求することで纏った造形は、脈々と流れる日本の木工藝への想いが生み出した機能美と言えるかもしれません。

この椅子と過ごす時間が、美しい暮らしへの鍵であるように願っています。

The richness of Japanese forests has nurtured Japanese culture, reflected in our armchair rooted in a longstanding reverence for wood and refined craftsmanship.

Meticulous handwork imbues our armchair with a delightful smooth touch, showcasing the beauty of aging. Derived from the Japanese woodworking tradition, its beautility offers both comfort and aesthetic appeal.

We hope that spending time with the chair will be the key to your well-being.

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木で作られたこの椅子のアームには、複雑に重なりあう曲線がそれぞれに機能と意図を持ちながら混在しています。それはいくつものスケッチと図面、それをモデリングしながら検証することでたどり着いた、思い描いた機能を実現するための形です。

 

美しく使い心地の良いアームチェアを作りたいという欲求。それは沢山の名作椅子への憧れに始まった、自分が手にした技術や思想を信じて表現する挑戦のようなものでもありました。ベースとなるフレームは、パイプではなくロッド材を用いたことで、細くクラシカルなスタイルと弾性のあるしなやかな座り心地を実現しています。各部のパーツはジュラコン素材の脚端に至るまで一つ一つ設計。シート部では、熟練職人の協力によって張り地が美しく収められ椅子を動かすときに触れる指先でも丁寧に作られた物の魅力を感じられるようにデザインされています。

 

全てを同一素材で作るのとは違い、異素材で構成される椅子にはそれぞれの素材に選ばれている理由があるものです。私たちのアームチェアでも、笠木部分の素材は造形的にも手触りとしても、さらには制作の工程においてまで、木でなければならない理由が沢山ありました。削り出すことを想定して特殊な形に接合された木材から、鉋で寸分違わぬ形に削り出されていく形状。固い素材でありながら緻密に実現されたカーブの連続によって、シートバックはまるで柔らかなクッションに触れているかのように背は支え、おろした腕を自然と支えるようにレイアウトされたアーム部分へと無数の曲線を経て繋がっています。そしてこの複雑な形状は、磨き抜かれたモデラーの技術によって驚くほどのスピードで作り出されているのです。

 

求めた機能を実現するために選択した様々な要件と形状。それが結果として息を呑むほどの美しさを纏えるのであれば、真摯な工作が生み出すアームチェアとして自信を持ってリリースできると考えています。

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md401armChair

arm : □birch / □upcycled wood(Angsana)

seat : □upcycled fabric / □oil leather

frame : □stainless steel / □steel(black)

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